CADオペレーターに向いている人の特徴5選と適性診断について解説

CADオペレーターの仕事は、「CAD」というシステムソフトを使用して、設計図の仕上げ・修正を行います。

CADオペレーターは専門性の高い職種であり、需要があるため基礎的なパソコンスキルやCADスキルを習得することでキャリアを高められます。

そのため、細かい作業が得意な人や数字に強い、コミュニケーション能力がある人はCADオペレーターに向いています。

そこで本記事では、仕事内容・必要なスキル・今後の将来性について詳しく解説しています。

業界知識豊富なキャリアアドバイザーが担当!

CADオペレーターに向いている人の特徴5選

CADオペレーターに向いている人の特徴はいくつかあります。

以下の5つの点を見てみましょう。

  1. 図面・数字を扱うのに抵抗がない人
  2. 細かい作業が好き・集中力がある人
  3. コミュニケーション能力がある人
  4. 管理能力・仕切る力がある人
  5. CADのスキルを習得したい人

絶対に全ての特徴に当てはまっている必要はありませんが、CADオペレーターの仕事に興味がある人や挑戦したい人は、ぜひ、参考にしてみてください。

CADオペレーターの仕事内容は、図面の入力・修正が中心です。

これらは、ただ入力するだけでなく、作業においていちばん大事なのは「図面の作成目的」「内容の把握」「図面の誤り」がないか正確に掴みとって解釈するスキルも重要です。

CADオペレーターは、ときに図面を入力するだけでなく、実際に寸法を測ったり計算して作成するため、数字や計算が得意な人に向いています。

細かい作業が好き・集中力がある人

CADオペレーターの仕事は、細かく正確に図面を作成する作業が多いです。

そのため、長時間のパソコン作業でも集中して行える、細かい作業が得意な人に向いています。

また、その一通りの流れにストレスを感じにくい人の方が、ミスせずにスムーズに仕事をこなせるでしょう。

コミュニケーション能力がある人

CADオペレーターに必要なことは、図面作成のスキルだけでなく、コミュニケーション能力も欠かせません。

作業のなかで、設計士やデザイナーとの打ち合わせや連携による進行度の状況確認をする、そして設計に関する分からない点、課題などを確認するための、円滑なコミュニケーション能力が必要になります。

チーム内で意見の交換や共有など、チームワークを深めるうえでさらに、重要になります。

管理能力・仕切る力がある人

CADオペレーターの図面の納期は、規格の設計から実際に製品が完成するまでの、全工程の進行状況によって左右されます。

そのため、納期を自分でチェックしながら、進行の優先順位をつけて仕切ることで、課題を解決する管理能力や仕切る力が必要になります。

たとえば、スケジュールに見通しが立たないときは、事前にチームや上司に相談する場面があるでしょう。

比較的、納期のスケジュールに余裕がある場合でも、プロジェクト全体の動きをみながらその場に応じて作業を進める必要があります。

CADオペレーターの仕事は、ひとりでいくつもの作業を進めることが多いため、それぞれの納期を守ることが大事です。

CADのスキルを習得したい人

CADオペレーターの仕事は、専門性の高い職業であるため、将来特定のスキルを習得したいと考えている人に向いています。

また、CADは建設や土木、機械・自動車など、さまざまな分野において欠かせないツールです。

ライフステージの変化にも柔軟に対応できるスキルなので、結婚・出産で一時的に仕事を離職する場合や転職活動する場合でも、CADの技術・能力を持っていればスムーズに再就職・転職ができる可能性があります。

CADオペレーターに不向きな人の特徴4選

CADオペレーターは、図面の設計や作成において欠かせない価値ある職業です。

そのため、作業を行うためには、CADのスキルや細かい作業が適しているのかが求められます。

CADオペレーターに向いていないと考えられる人には、いくつかの共通する特徴があります。

これらの特徴を把握することで、自分自身の適性を見極め今後のキャリア選択に役立てることができます。

以下の4つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

  • 技術・CADに対する興味がまったくない人
  • 細かい作業が苦手・注意力が続かない人
  • 1人で黙々と作業することに苦手意識がある人
  • スケジュール管理・納期意識が低い人

これらの特徴に当てはまると感じる人も、自己理解を向上させることで適切な対策を練ることで、他の職種への転向を検討することも可能です。

落ち込まずに、自分に最適なキャリアプランを見つけるための参考にしてください。

技術・CADに対する興味がまったくない人

CADオペレーターの仕事は、専門性が高く、常に最新の技術に触れているため学び続ける意欲が重要になります。

なぜなら、CADのソフトウェアやツールは度々更新が行われるため、新たな情報を習得する必要があるからです。

技術に対する興味がない人は、最新の機能や情報などに追いつくのが困難になり、作業の障壁になる可能性があります。

CADオペレーターには、常に学び続ける意欲が求められます。

細かい作業が苦手・注意力が続かない人

CADオペレーターは、細かく正確に図面を作成する必要があります。

細部に対する注意力が低い人は、ミスに気づきにくく、細かな誤りから大きなトラブルに発展する可能性があります。

たとえば、建築図面で柱の位置をCADで作成した際に、ミリ単位でわずかにズレていただけで、建物全体の構造に影響を与えてしまいます。

細部に対する注意力が低い人は、CADオペレーターの仕事に不向きの可能性があります。

常に細かい部分にまで注意をはらい、作業を行うことが求められます。

1人で黙々と作業することに苦手意識がある人

CADオペレーターの仕事は、設計士やデザイナーとの打ち合わせで人と関わる機会はありますが、作業のほとんどはデスクワークなので、単独作業にストレスを感じない・好む人が良いでしょう。

たとえば、手の込んだ図面の依頼を受けた場合は、完成させるために長時間にわたる集中力を維持する必要があります。

独立した作業環境での業務が苦手な人には、ストレスを感じてしまう可能性があります。

スケジュール管理・納期意識が低い人

CADオペレーターは、常に設計や施工スケジュールに合わせて図面を仕上げる必要があります。

スケジュール管理・納期意識が低い人の場合は、仕事中に焦りながら図面作成を行うことで、ミスに繋がる恐れがあります。

そして、CADオペレーターにとって、納期は「絶対」です。

もし納期が遅れてしまうと、すべての工程に遅れが生じるからです。

働くうえで、自分のペースを優先したい人にはプレッシャー・ストレスになり得ます。

CADオペレーターの適性診断を受ける

CADオペレーターを目指している人は、業界知識が豊富なキャリアアドバイザーに相談・適正診断を受けてみましょう。

弊社が運営するジョブリー建設は、建築業界の掲載求人数が業界トップの4万件以上です。

大手ゼネコンから中小企業まで、分野の広い業種・職種の求人情報を豊富に取りそろえており、幅広い選択肢から希望に合う仕事を見つけだせます。

プロフェッショナルな転職エージェントが、スキルや経験に基づいて最適な求人を提案してくれます。

条件面だけでなく、市場での価値や将来の目標・キャリアプランに合わせた転職先をピックアップしてくれるので、未経験からCADオペレーターを目指す人・キャリアアップをしたい人の手助けになります。

仕事でなかなか相談に行けない場合も、LINEで気軽にキャリアアドバイザーと相談が可能なので、仕事の合間にも柔軟にサポートを受けられる環境です。

一度、プロのキャリアアドバイザーに相談してCADオペレーターの適性診断を受けてみましょう。

転職後の年収が68.1万円UP!

CADオペレーターに必要なスキル

CADオペレーターに必要なスキルを紹介します。

  • 基礎的なパソコンスキル
  • CADのスキル


CADオペレーターに興味がある人やキャリアを積んでいきたいと考えている人も一度、チェックしておきましょう。

パソコンの基礎的なスキル

CADオペレーターは、主にパソコンを操作することが多く、作業中に機械の誤作動やトラブルにも、焦らず対応するために基本的なパソコンスキルが必要になります。

CAD以外にも、WordやExcel・PowerPointなどのOfficeソフトを使えるスキルを持っておくと、急な図面作成以外の依頼を受けても臨機応変に対応ができます。

CADの基本的な知識

CADオペレーターになるために必須の資格や経験はありませんが、目指すのであれば、CADについての知識は必要になります。

CAD利用技術者試験・全国建築CAD検定の資格を保有していると採用率が上がりやすく、転職活動・就職活動に有利になります。

CAD利用技術者試験

CADソフトを利用して設計・製図を行うために必要な知識と技能を評価する国家試験です。

CAD利用技術者試験の入門編が「二次元CAD利用技術試験基礎」になります。

二次元CAD利用技術試験基礎でCAD技能の基礎を学んだ後に、「二次元CAD利用技術者二級」に進んでいきます。

「二次元CAD利用技術者一級」では、建築・機械・トレースの3つに別れているので、自分が目指している分野に適したものを選択して挑みましょう。

参考:CAD利用技術者試験|一般社団法人コンピュータ教育振興協会

全国建築CAD検定

全国建築CAD検定は、一般社団法人全国CAD連盟が実施している民間資格試験です。

建設業界でCADオペレーターとして活躍したい人や建設業界でレベルアップしたい人に特におすすめの試験です。

受験方法は「一般受験」と「団体受験」の2種類、階級別に「准1級・2級・3級・4級」に別れているので自分のスキルに合った試験を受けましょう。

参考:全国建築CAD検定|厚生労働省「教育訓練給付制度」対象資格

CADオペレーターに必要なスキルである、基礎的なパソコンスキル・CADスキルの2つを覚えておきましょう!

CADオペレーターの業務内容

CADオペレーターは、建築・機械・電気・電子など、様々な分野で、コンピューターを使用してデザイン・設計などを行う「CAD」を用いて、設計図を作成します。

主に以下の3種類の設計図をCADで作成します。

建築・土木系CAD

クライアントの計画や意図を反映させるため、設計技術者の指示のもとCADを操作して図面や完成予想図を作成します。

建築業界では、主に「AutoCAD」「Jw-CAD」「Revit」「ARCHICAD」などを使用して図面の作成をおこなっています。

機械系CAD

設計技術者の指示のもと、部品となるパーツの仮想モデルを3D上に作成します。

必要な部品データがそろうと「アセンブリ」を作成、その際に部品同士にぶつかりがないか確認作業が必要です。

問題が起きていないか確認したのちに、3Dデータをもとに2Dの設計図を作成します。

電気・電子系CAD

電気・電子の設計技術者から提供された情報をもとに、「回路用CAD」・「基盤用CAD」を使用して、電気設計の図面を作成します。

参考:厚生労働省|どんな仕事?|職業情報提供サイトjobtag

CADオペレーターの平均年収・給与相場

全国平均年収約452万円
全国平均月収約27.3万円
一般的な就業形態正規の職員・従業員 約59.6%
派遣社員      約21.2%
パートタイム    約13.5%

CADオペレーターの一般的な就業形態は「正規の職員・従業員」が約59.6%「派遣社員」が約21.2%「パートタイム」は約13.5%という結果から、CADオペレーターの仕事はさまざまな就業形態で働けることがわかります。

「正規社員と派遣社員による年収の違い」や「業界別の年収の違い」について詳しく解説します。

参考:厚生労働省|就業者統計データ全国年収|職業情報提供サイトjobtag

参考:厚生労働省|就業者統計データ全国月収|職業情報提供サイトjobtag

参考:厚生労働省|一般的な就業形態|職業情報提供サイトjobtag

正規社員・派遣社員による年収の違い

正規社員の平均年収約434万円
派遣社員の平均年収平均時給 約1,791円
月に換算 約360万円

正規社員と比較するとやや低めの年収ですが、スキル・経験次第では派遣社員でも正規社員と同様、またはそれ以上稼げるでしょう。

派遣社員の場合は、未経験でもCADオペレーターの業務を始めやすい環境がある、会社によっては休みの融通がききやすいなどメリットもあります。

業界による年収の違い

CADオペレーターを業界別にすると主に「建築」「機械」「電気電子」の3種類に分けられます。

業界別平均年収
建築業界約350万円〜550万円
機械業界約400万円〜600万円
電気電子業界約400万円〜650万円

この違いは、各業界の経済状況やプロジェクトの予算規模、専門性の違いによって大きく影響されます。

しかし、CADオペレーターのスキルを磨き、より高い技術のCADスキルを身につけることで、キャリアアップに繋げることが可能な職種になります。

CADオペレーターの将来性

CADオペレーターの仕事は、AIに奪われるのではないかという予測もあります。

実際は、AIでは代替しにくい業務もあり、CADオペレーターの職種自体が無くなってしまう可能性は、低いかもしれません。

現状では、専門性が高い職種なため、高度なCADスキルをもった技術者への需要は高まっていますが、技術が進化することで今後は、CADオペレーターに求められる業務範囲やスキルも変化していくでしょう。

以下に「AIに代替される可能性」について、詳しく解説します。

AIに代替される可能性

CADオペレーターの将来性について懸念される点として、AIによる代替の可能性が挙げられます。

CADオペレーターという職種は人工知能やロボット等による代替の可能性が高い100種の職業に含まれています。

資料のなかでわかることは、AIに代替される可能性が高い職種には「独創性や協調性がそれほど必須ではなく、定型的な業務」という類似点があるということです。

図面の修正や作成は、ある程度のコミュニケーションが必要になるものの、基本的には単独で作業を進められる業務です。

修正もわずかなものであれば、AIでも十分に対応可能です。

CADオペレーターがAIには代用できない職種になるには、技術と独自のスキルや知識を備えて、貯めていくことが重要になります。

専門知識プラスアルファで将来のために技術を身につけておくと安心できます。

参考:野村研究所|人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業|NRI未来創発

CADオペレーターは専門性の高さと独自のスキルを高め続けることで、AIに代えがたい需要ある職種になれることを覚えておきましょう!

CADオペレーターの仕事を見つける方法

CADオペレーターは、専門性が高い職種なため仕事を見つけるのは難しいと悩んでいる人も多いでしょう。

実は、実際に働いている人が「必要」と考える入職前の実務経験の期間は、特に必要ないと答えた人が約28.8%という結果がわかりました。

グラフで見たところ「実務経験の期間は特に必要ない」が1番大きいのがわかります。

それでは、未経験者は、どのようにCADオペレーターの仕事を探せば良いのでしょう。

未経験者の求人の探し方について解説します。

参考:厚生労働省|入職前の実務経験|NRI未来創発

未経験者の求人の探し方

CADオペレーターは建築業界での需要が高いですが、業界もさまざまに存在するので未経験の人では、なかなか自分で求人を見つけるのは難しいでしょう。

そこで、複数の求人媒体に登録することで、CAD関連の求人に特化しているサイトや、一般的な求人サイトには公開していない求人を見つけ出せるので、以下3つの求人媒体に登録・相談してみましょう。

求人サイトで探す

求人サイトには、CADオペレーターやCAD関連の求人も多数掲載されています。

さまざまな求人サイトが存在するなか、CADの求人に特化したサイトもあるので、それを利用して効率的な求人検索が可能です。

そのなかでも特に、「ジョブリー建設」は、建築業界の掲載求人数が業界トップの4万件以上求人を掲載しているので、求人数を豊富に取りそろえており、幅広い選択肢から未経験でも、CADオペレーターを目指せます。

仕事でなかなか相談に行けない場合も、LINEで気軽にキャリアアドバイザーと相談が可能なので、未経験からCADオペレーターをしたい人には求人サイトで探すのがオススメです。

ハローワークで探す

ハローワークは、地域に密着した仕事を見つけやすいのが特徴です。

CADオペレーターの仕事を探すことが可能です、どちらかというとCADオペレーターの経験者の場合の方が、求人は多い傾向にあります。

ハローワークの利用を考えている人は、現にCADオペレーターの仕事をしている人でキャリアアップ・転職を検討している場合にオススメです。

求人情報誌で探す

求人情報誌(求人案内・タウンワーク)でも、CADオペレーターの仕事を探すことが可能です。

求人情報誌のなかには、大手電機メーカーの図面作成や建築・土木CADオペレーターなど、さまざまにあります。

建築業や製造業は人手不足が問題視されており、それに伴い、多くのCAD関連の求人が掲載されています。

自分の経験やスキルから求人情報誌(求人案内・タウンワーク)を利用して自分で仕事を見つけたい人にオススメです。

参考:国土交通省|最近の建設業を巡る状況について【報告】|不動産・建設経済局

派遣会社の検討

CADオペレーターの仕事は、業界もさまざまに存在するので、自分に合った(未経験なら未経験歓迎の求人)求人情報を派遣会社で見つけましょう。

派遣会社を利用して仕事を探すことで、自分の経験・スキル・希望などの情報をもとに、適切な案件とのマッチングを行います。

また、派遣会社を通すことで「報酬(給料)の交渉」や「契約書の作成」など、手続きを代行してもらえるメリットがあります。

「ジョブリー建設」は、建築業界最大規模の求人数と掲載企業数を誇る、CADオペレーターや施工管理・建築業界に特化した人材紹介サービスです。

建築業界に精通しているプロフェッショナルな転職エージェントによる、キャリアアドバイスや履歴書の作成支援といったサポート体制が整っているので、安心して仕事を探せます。

転職後の年収が68.1万円UP!

CADオペレーター未経験者の求人の探し方は、求人サイト・ハローワーク・求人情報誌と派遣会社で見つけましょう!

まとめ

CADオペレーターは、図面・数字を扱うのに抵抗がない人・細かい作業が好き・集中力がある人・コミュニケーション能力がある人・管理能力・仕切る力がある人・CADのスキルを習得したい人に向いている仕事です。

CADオペレーターを目指したい人は、最低限の必須スキルである「基礎的なパソコンスキル」「CADスキル」を身につけましょう。

現在は、幅広い分野・業界で必要とされている、専門性の高い職種ですが、CADオペレーターの仕事は、将来的にはAIに代替される可能性も指摘されています。

AIに代えがたい職種になるには、技術と独自のスキルや知識を備蓄していく必要があり、専門知識プラスアルファで今後のために技術を身につけておきましょう。