Mitsubishi Corporation
三菱商事の平均年収は2,112万円|ボーナスが約46%を占める
この記事では、三菱商事のボーナスの金額・夏冬の配分・支給の仕組みを、年収に占める割合とあわせて解説します。年代別・役職別・職種別の年収目安、5大商社との比較、今後の賞与見通しまで最新の有価証券報告書データで整理しました。
2026年3月期の有価証券報告書によると、三菱商事の平均年間給与は2,112万円(平均年齢42.3歳・平均勤続年数17.6年)です。前期の2,033万円から約79万円の増加で、日本の上場企業でも最高水準に位置します。
ただし、この数字で見落とされがちなのが中身の構成比です。基本給が約45%、賞与が約46%、残業代が約7%。年収の半分近くをボーナスが占めています。
- 年収の約46%が賞与:基本給だけを見ても実態はつかめない
- 賞与は夏に偏る:年2回だが冬の支給はごくわずかという声が多い
- 平均年齢は42.3歳:2,112万円は40代前半の中堅社員を中心とした平均値
平均年収2,112万円の手取り額の目安
年収2,112万円の場合、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取り額は年間約1,380万円(月額換算で約115万円)が目安です。所得税率33%の区分に入るため、額面の約35%が税と社会保険料に消えます。
三菱商事の年収ランキング|5大商社・7大商社との比較
三菱商事の年収水準が商社の中でどの位置にあるのかを、2026年3月期の有価証券報告書ベースで比較します。賞与の原資は各社の業績に連動するため、この序列はそのままボーナス水準の序列にも近くなります。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三菱商事 | 2,112万円 | 42.3歳 |
| 2位 | 三井物産 | 2,058万円 | 42.0歳 |
| 3位 | 伊藤忠商事 | 1,991万円 | 42.0歳 |
| 4位 | 住友商事 | 1,840万円 | 43.3歳 |
| 5位 | 丸紅 | 1,784万円 | 42.5歳 |
| 6位 | 豊田通商 | 1,421万円 | 43.0歳 |
| 7位 | 双日 | 1,257万円 | 40.5歳 |
7大総合商社の平均年収比較(出典:各社2026年3月期 有価証券報告書)
三菱商事は7大総合商社で1位を維持しました。ただし2位の三井物産との差は約54万円で、初めて2,000万円台に乗った三井物産が肉薄しています。伸び率で見ると首位は伊藤忠商事で、同社は人的資本強化策として平均年収の約10%引き上げを打ち出しており、「三菱商事だけが突出している」という構図はすでに崩れつつあります。
4位の住友商事も1,840万円と前期から96万円伸びており、上位5社はいずれも1,700万円超の水準です。住友商事の年収を年代別・役職別に見た記事もあわせて確認すると、商社間の待遇差がどこで生まれるのかがつかめます。
なお、総合商社の子会社にあたる専門商社でも、親会社に近い待遇を実現している企業があります。専門商社で年収1位の伊藤忠丸紅鉄鋼は、就職四季報ベースで平均1,716万円と丸紅に迫る水準にあります。
三菱商事の年代別の年収|20代・30代・40代・50代
三菱商事の年収カーブには、はっきりした特徴があります。入社9〜10年目までは社員間でほとんど差がつかず、その後の昇進で一気に分岐する構造です。年代別の年収目安は以下の通りです。
| 年齢 | 年収の目安 | 賞与のイメージ |
|---|---|---|
| 25歳(1〜3年目) | 600〜900万円 | 年収の3〜4割程度 |
| 30歳(6〜8年目) | 1,200〜1,500万円 | ほぼ横並びで差は小さい |
| 35歳(12〜13年目) | 1,800〜2,000万円 | 昇進の有無で差が開き始める |
| 40歳(17〜18年目) | 2,000万円以上 | 賞与が年収の半分前後 |
| 45〜50歳 | 2,500万円以上(評価次第) | 賞与の個人差が最大化 |
年代別年収目安(出典:タレントスクエア・各種口コミデータをもとに算出)
20代の年収:600〜900万円|ボーナスが年収を押し上げる
2026年度の新卒初任給は月32.5万円(学士)で、基本給だけなら年間約390万円です。それでも初年度から年収550〜600万円台に届くのは、賞与が初年度から加算されるためです。2年目で650〜700万円、3年目で750〜900万円と、20代のうちは年100万円単位で積み上がっていきます。
30代の年収:1,200〜2,000万円|9〜10年目までは横並び
30歳前後で年収1,200〜1,500万円に到達します。ここで知っておきたいのは、入社9〜10年目までは同期の間でほとんど差がつかないという点です。「成果主義の商社」というイメージとは裏腹に、若手のうちは評価が賞与に大きく反映されません。差がつき始めるのは管理職手前の30代半ばからで、この時期の昇進判断が生涯年収を左右します。
40代以降の年収:2,000万円〜|賞与の個人差が最大化する
平均年収2,112万円という数字は、平均年齢42.3歳の社員を中心に算出されています。40代で管理職に到達していれば2,000万円台後半、部長クラスなら3,000万円超も現実的な水準です。管理職以降は所得の大部分をボーナスが占めるため、業績と個人評価の振れがそのまま年収の振れになります。
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三菱商事の役職別の年収
三菱商事の給与は「S2→S1→AS→M2→M1→MP」というグレード(職位)で管理されています。M2が課長級にあたり、ここから賞与の個人差が本格的に開きます。
| グレード | 役職の目安 | 年次の目安 | 年収の目安 |
|---|---|---|---|
| S2 | 一般社員(若手) | 1〜3年目 | 550〜900万円 |
| S1 | 一般社員(中堅) | 4〜6年目 | 1,000〜1,400万円 |
| AS | 主任・係長クラス | 7〜9年目 | 1,500〜2,000万円 |
| M2 | 課長クラス(管理職) | 9年目以降 | 2,200万円〜 |
| M1 | 部長代行・チームリーダー | 15年目以降 | 2,600万円〜 |
| MP | 部長クラス | 20年目以降 | 3,000万円〜 |
グレード別年収目安(出典:タレントスクエア調査)
注目したいのはASからM2への昇格です。年収が1,500〜2,000万円から2,200万円超へ跳ね上がるだけでなく、報酬に占める賞与の比率そのものが変わります。管理職になると賞与は「固定賞与+業績連動報酬」の二本立てとなり、会社業績と個人評価の両方が年収に直接反映される仕組みに切り替わるためです。
裏を返せば、M2に届かなかった社員はASの水準にとどまります。「三菱商事に入れば全員2,000万円」という認識は正確ではなく、三菱商事が「やばい」と言われる年功序列・激務といった側面も、この昇進構造と表裏一体になっています。
三菱商事の職種別の年収
三菱商事は総合職を軸とした人事制度ですが、担当する職種によって年収には差が出ます。口コミデータから確認できる職種別の水準は以下の通りです。
| 職種 | 平均年収(目安) | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 事業開発 | 1,671万円 | 1,100〜2,900万円 |
| 営業 | 1,476万円 | 500〜3,500万円 |
| コーポレート(管理部門) | 1,381万円 | 700〜2,600万円 |
| 管理 | 1,268万円 | 600〜2,450万円 |
| 総合職(全体) | 1,230万円 | 420〜2,400万円 |
職種別年収(出典:各種口コミデータをもとに算出)
事業開発・営業|賞与の振れ幅が最も大きい
事業投資・M&Aを担う事業開発が平均1,671万円で最上位です。営業は平均1,476万円ながらレンジが500〜3,500万円と極端に広く、担当セグメントの業績がそのまま賞与に跳ね返ります。資源系と非資源系のどちらを担当するかで、同じ年次でもボーナスに差が出るのが実態です。
コーポレート・管理部門|変動は小さいが水準は高い
経理・法務・人事などのコーポレート部門は平均1,381万円です。営業ほど賞与が業績に振られないぶん安定していますが、全社業績連動の部分は同じように受け取れるため、好業績期の恩恵は十分にあります。専門性を武器に中途入社を狙うなら現実的な入口です。
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三菱商事のボーナスは夏偏重|夏と冬の配分と支給の仕組み
三菱商事のボーナスは年2回、夏と冬に支給されます。ただし支給額は夏に大きく偏っており、「冬はほとんどない」という社員の声が目立ちます。夏の賞与だけで年収の3分の1を占めるという指摘もあり、一般的な「夏冬ほぼ均等」のイメージで受け取ると面食らうことになります。
金額の水準として参考になるのが、日本経済新聞の夏のボーナス調査(中間集計)です。2024年夏の三菱商事の平均賞与支給額は641万円でした。1回の支給で、日本の給与所得者の平均年収(478万円)を上回る計算になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支給回数 | 年2回(夏・冬) |
| 配分 | 夏に大きく偏る(冬はごくわずか) |
| 2024年夏の平均 | 641万円(日経調査 中間集計) |
| 年収に占める割合 | 約46% |
| 決定要素 | 全社業績 + 部門業績 + 個人評価 |
| 管理職の構成 | 固定賞与 + 業績連動報酬の二本立て |
ボーナスを決める3つの要素
三菱商事の賞与額は、次の3つが組み合わさって決まります。個人の頑張りだけでは動かない部分が大きいのが特徴です。
- 全社業績:連結純利益の水準が賞与原資を左右する。個人では動かせない
- 部門・セグメント業績:資源系か非資源系か、担当領域の市況で差がつく
- 個人評価:上司評価。ただし管理職(M2)手前までは差がつきにくい
転職を検討している人が誤解しやすいのがこの点です。「実力主義の商社で成果を出せばボーナスが跳ねる」と考えて入社しても、M2に上がるまでは個人成果が賞与に反映される余地は限定的です。入社後10年近くは、配属された部門の市況のほうが自分の評価より賞与を左右します。
三菱商事のボーナスは何ヶ月分?1年目・課長・部長クラスの目安
三菱商事は「基本給の◯ヶ月分」という形で賞与を公表していません。ただし年収と基本給の構成比から逆算すると、おおよその月数感はつかめます。年収の約46%が賞与で、基本給が約45%という内訳を当てはめると、年間賞与は基本給のおよそ12ヶ月分に相当する計算になります。
| 階層 | 年収の目安 | 年間賞与の目安 |
|---|---|---|
| 1年目(S2) | 550〜600万円 | 150〜200万円程度 |
| 入社10年目前後 | 1,500〜2,000万円 | 夏だけで250万円前後の実例あり |
| 課長クラス(M2) | 2,200万円〜 | 1,000万円超も |
| 部長クラス(MP) | 3,000万円〜 | 1,400万円前後の証言も |
階層別の賞与目安(年収構成比と口コミ証言をもとに算出した参考値)
大手総合商社の社員の証言として、「月の給与が残業代込みで90万円なら年間約1,100万円。そう考えると年間賞与は1,400万円くらいになり、実際にそれくらいもらっている」という具体的な計算も出ています。部長クラスになると、ボーナスだけで多くの上場企業の部長職の年収を上回る水準に達します。
三菱商事の賞与は基本給に固定倍率を掛ける方式ではなく、全社業績に連動する原資を配分する方式です。そのため業績次第で「何ヶ月分」に相当するかは年ごとに変わります。転職時の年収交渉でも、賞与の月数ではなく想定年収(総報酬)ベースで確認することが実務上の鉄則です。
三菱商事のボーナスが高い理由
①1人あたりが動かす利益の規模が桁違い
三菱商事の2026年3月期の連結純利益は8,004億円です。単体の従業員数は5,000人規模であり、社員1人あたりが関わる利益の規模が製造業などとは比較にならない大きさになります。この収益力が賞与原資の厚さを支えています。
②投資会社化により利益の源泉が分散している
かつての商社は資源価格に業績が振り回される構造でしたが、現在の三菱商事は事業投資による持分法利益や事業会社からの配当が利益の柱になっています。収益源が分散したことで、資源市況が落ちた年でも賞与原資が急激に縮まりにくい体質へ変わりました。
③賞与に厚く配分する報酬設計を選んでいる
年収の約46%を賞与に寄せているのは、意図的な設計です。基本給を抑えて賞与を厚くすれば、業績が悪化した年に人件費を圧縮でき、好調な年は社員へ大きく還元できます。会社にとっては固定費リスクの回避、社員にとっては上振れの享受という取引が成立しているわけです。ただしこれは、下振れリスクも社員が引き受けているということでもあります。
三菱商事のボーナスは今後も増えるのか|業績と賞与の関係
「業績連動なら、業績が落ちたときにボーナスも落ちるのでは」という不安は、転職を検討する人が最も気にする点です。この疑問には、直近の実績が示唆を与えてくれます。
| 決算期 | 連結純利益 | 平均年間給与 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 約9,640億円 | 2,090万円 |
| 2025年3月期 | 約9,507億円 | 2,033万円 |
| 2026年3月期 | 8,004億円(前期比-15.8%) | 2,112万円(前期比+79万円) |
| 2027年3月期(予想) | 1兆1,000億円(+37.4%) | — |
業績と平均年間給与の推移(出典:各期 決算短信・有価証券報告書)
ここに読み取るべきねじれがあります。2026年3月期は純利益が前期比15.8%減だったにもかかわらず、平均年収は79万円上がりました。減益の主因はローソン再編益や原料炭売却益といった前期の大型一時益の反動であり、事業そのものの稼ぐ力が落ちたわけではないためです。賞与原資は単年の利益額だけで機械的に決まるものではない、ということがここに表れています。
2027年3月期は純利益1兆1,000億円(前期比37.4%増)を見込み、過去最高益に迫る水準です。株主還元を強める局面では社員への還元も抑えにくいため、当面の賞与環境は追い風と見るのが妥当です。
2022年3月期の平均年収は1,558万円で、2023年3月期の1,939万円から見れば約380万円低い水準でした。資源価格の高騰と円安が重なった2023年以降の急上昇は、外部環境の追い風による部分が小さくありません。2,112万円という数字を「これから入社する自分の期待値」としてそのまま置くのはリスクがあります。
他社と比べる視点も持っておきたいところです。たとえば丸紅の残業時間や年収の実態、あるいは住友商事の離職率や働き方と並べると、同じ「商社の高年収」でも中身の作り方が各社で異なることが見えてきます。
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三菱商事のボーナスに関するよくある質問
三菱商事のボーナスはいくらですか?
三菱商事のボーナスは何ヶ月分ですか?
三菱商事のボーナスは夏と冬でどちらが多いですか?
三菱商事の1年目のボーナスはいくらですか?
三菱商事の課長・部長クラスのボーナスはいくらですか?
三菱商事のボーナスは今後下がりますか?
※免責事項
本記事の情報は、三菱商事および各社の有価証券報告書・決算短信、日本経済新聞の調査、各種転職口コミサイト・Webメディアの調査データ(2024〜2026年時点)をもとに作成しています。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性・最新性を保証するものではありません。年収・賞与は個人の評価・部署・在籍時期によって大きく異なります。最終的な条件等は必ず公式採用ページや会社説明資料等をご確認ください。
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