就職・転職を成功させるためには、履歴書でこれまでの経験やスキルを的確にアピールすることが重要です。
本記事では、建築士を志望する方に向けて、履歴書の基本構成や職務経歴の書き方、自己PRや志望動機のポイントまで、実例を交えながら分かりやすく解説します。
【注意!】建築士(一級建築士・二級建築士)の資格の正しい記入方法
手持ちの資格は基本的にすべて書く
資格を記載する際は、自身のアピールになるかどうかだけでなく、企業側にとって「あると助かる資格か」という視点も重要です。
国内事業が中心の企業でも、将来的に海外展開を見据えている場合は英語力などの語学資格が評価されることがあります。建設業界では資格が業務範囲や信頼性に直結するため、募集要項に記載がなくても関連資格は漏れなく書きましょう。

資格は「必須かどうか」だけで判断せず、企業の事業内容や将来像に関連するものは積極的に記載しましょう。保有資格の多さが、会社の技術力評価につながるケースもあります。
合格と登録の違い
履歴書を作成する際に、「合格」と「登録」のどちらを書けばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「合格」と「登録」は意味がまったく異なるため、資格の性質に応じて正しく使い分ける必要があります。
特に建築士の場合は、実務・採用の場面では「合格」を記載するのが一般的です。
| 区分 | 合格 | 登録 |
|---|---|---|
| 意味 | 国家試験に合格し、資格要件を満たした状態 | 名簿に登録され、官認資格者として扱われる状態 |
| 証明 | 合格証書・合格証明書 | 登録証・登録番号 |
| 履歴書での扱い | ◎ 一般的・基本 | △ 一部資格のみ |
| 記載 | 「合格」と記載するのが一般的 | 通常は記載しない |
| 主な対象資格 | 施工管理技士 | 測量士・士業系 |

建築士は、合格した時点で資格要件を満たしているため、履歴書には「合格」と記載するのが基本です。
登録制度がある資格でも、採用選考では「合格実績」が重視されるケースがほとんどなので、まずは合格日を正確に記載しましょう。
取得年月日は正確に記入
履歴書の資格欄には、試験日ではなく合格証書に記載された「合格日」を記入します。
受験日と合格発表日には差が出やすいため、記憶に頼らず必ず証書や合格証明書を確認しましょう。また、年号は西暦・和暦を履歴書全体で統一するのが基本です。検定試験は「取得」ではなく「合格」と記載するのが一般的で、こうした細部の正確さも書類作成能力として見られています。

履歴書では資格の内容だけでなく、日付や表記の正確さも評価されます。
合格日・年号・用語を統一することで、基本を押さえた丁寧さが伝わります。
取得予定の書き方は?
資格を履歴書に記載する際、「取得予定」と書けるのは、すでに試験に合格しており、登録手続きが残っている場合に限られます。
この場合は「建築士国家試験 合格」と事実を明記したうえで、「現在登録手続き中」「〇年〇月 登録予定」などと補足するのが適切です。一方、試験未受験・合否未確定の段階では「取得予定」とは書かず、「受験予定」と記載するのが基本ルールです。事実と異なる表現は、書類の信頼性を下げる要因になります。
- 〇年〇月 一級建築士免許 取得
- 〇年〇月 一級建築士免許 取得(現在、登録手続き中)
- 〇年〇月 二級建築士免許 取得 登録予定

「取得予定」は便利な言葉ですが、合格という事実が伴っていないと評価を落としやすい表現です。
合格・登録・受験予定を正しく使い分けることで、資格制度を理解している印象を与えられます。
【要チェック】評価されやすい志望動機・自己PRの書き方
- 今までどのような業務を経験してきたのか
- 志望先ではどのようにその経験を活かそうと考えるのか
- なぜその志望先ではないとだめなのか
【経験者向け】建築士の自己PRと志望動機のポイント
現職では建築士として、集合住宅や商業施設を中心とした設計・監理業務に携わってきました。
基本設計から実施設計、確認申請対応、工事監理まで一貫して関わり、施主・施工会社との調整役も担ってきた経験があります。
特に、コストや施工性を意識した設計提案を行うことで、設計変更の削減や工期短縮に貢献してきました。
設計者としての専門性に加え、現場全体を見渡す視点を活かし、貴社においても品質と生産性の両立に貢献したいと考えています。

経験者の建築士は、設計実績の「中身」が重視されます。
担当フェーズ・建物用途・課題解決の工夫を具体的に伝えることで、即戦力として評価されやすくなります。
【未経験者向け】志望動機には関連資格や学習意欲を入れ込もう!
これまで建築設計の実務経験は多くありませんが、建築学科で学んだ知識や設計課題を通じて、
建築が人の暮らしや街並みに与える影響の大きさを実感してきました。
建築士として専門性を高めたいと考え、現在も法規や構造・設備に関する学習を継続しています。
設計から監理まで一貫して携われる環境に魅力を感じ、基礎から経験を積みながら、
将来的にはプロジェクトを任せていただける建築士へ成長していきたいと考えています。

未経験者の建築士志望では、ポテンシャルが評価されます。
学習姿勢・建築への関心・将来像を具体的に伝えることが重要です。
【基本】建築士(一級建築士・二級建築士)の履歴書の書き方
履歴書は、あなたの経歴や人柄を伝える大切な書類です。書類選考で好印象を持ってもらうためには、「読みやすく、正確に、伝わる」履歴書を書くことがポイントになります。
履歴書の構成は次のようになっています。

それぞれの項目について、書き方のポイントや注意点などを見ていきましょう。
基本情報

履歴書の冒頭にあるこの欄は、氏名・住所・連絡先・生年月日など、応募者の基本情報を記載するための項目です。
- 氏名は戸籍上の正式なものを記入、ふりがなは指定通り「ひらがな/カタカナ」で統一
- 住所は都道府県から部屋番号まで省略せず正確に記入、郵便番号も忘れずに
- 連絡先は日中に連絡がつく電話番号と、ビジネス用にふさわしいメールアドレスを記載
- 写真は3ヶ月以内に撮影した証明写真を使い、裏面に氏名を記入することを忘れずに
学歴・職歴

学歴・職歴欄には、高校卒業以降の学歴と、これまで働いてきた会社の情報を時系列で書いていきます。まずは中央に「学歴」や「職歴」と見出しをつけて、それぞれの入学・卒業や入社・退職の年月を丁寧に記入しましょう。
- 「卒業」や「卒業見込み」は省略せずに記載(例:「建築士大学 建築学科 卒業」)
- 職歴は時系列で在籍企業と所属部署・業務内容の要約を記載
- 転職している場合は、入社・退社の年月を正確に書く
- 退職時には「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的
- 現在も勤務中の企業については、「現在に至る」と記載し、最後に「以上」で締めくくる
免許・資格

この欄には、これまでに取得した運転免許や資格を記載します。実務に直結する資格の有無が評価に大きく影響します。
- 略称ではなく正式名称で記載する(例:×「1級施工管理」→○「1級建築施工管理技士」)
- 運転免許は仕事に関連する場合は必ず記載
- 未取得でも取得予定なら書いてOK (例:第二種電気工事士(◯年◯月 受験予定))
| 正式名称 | よくある略称 | 履歴書での記載例 |
|---|---|---|
| 〇級建築士施工管理技士 | 施工管理技士 | 1級建築施工管理技士 取得 |
| 〇級建築士 | 建築士 | 1級建築士 取得 |
| 宅地建物取引士 | 宅建 | 宅地建物取引士 登録 |
| 普通自動車第一種運転免許 | 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
| 第一種衛生管理者 | 衛生管理者 | 第一種衛生管理者 取得 |
資格の記載例
志望動機、特技、自己PRなど

履歴書の中でも特に差がつきやすいのが「志望動機」「特技」「自己PR」の3項目です。これらは単なる自己紹介ではなく、あなたの強みや働く姿勢を採用担当者に伝える重要なアピールポイント。現場経験や資格だけでなく、「どんな考えで仕事に向き合ってきたか」「何を大切にしているか」を伝えることで、あなたの人物像がぐっと明確になります。
転職活動では、志望動機や特技などは主に職務経歴書で詳しく伝えることが多いため、履歴書に記載する内容は簡潔なもので問題ありません。履歴書では要点を押さえ、わかりやすくまとめることを意識しましょう。
次の3つの流れを意識して構成すると、分かりやすくまとまりのある内容になります。
- 志望理由(結論):最初に、「なぜその企業・職種を選んだのか」という志望理由を明確に伝えましょう。最初に結論を示すことで、読む側も内容を把握しやすくなります。
- 結論に至った背景:なぜそう思ったのか、過去の経験や価値観・特技を交えて説明します。
- 入社後の自分像:入社後にどう貢献したいか、自己PRと結びつけながら自分の強みをどう活かすかを伝えましょう。
本人希望記入欄

履歴書の最後にある「本人希望記入欄」は、勤務地や勤務時間、入社時期など、あらかじめ企業に伝えておきたい希望がある場合に記入する欄です。
- 特に希望がない場合は「貴社規定に従います」と記載する
- 入社時期や勤務地など、どうしても伝えておきたい条件がある場合のみ理由を添えて簡潔に記載する
- 強い主張にならないよう、表現は控えめにする(例:「できる限り建築士を希望いたします」)
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履歴書のマナー・注意点
履歴書は、単なる自己紹介の書類ではなく、あなたの人柄や仕事に対する姿勢が表れる「第一印象の書類」です。
特に転職活動においては、企業との最初の接点になることが多く、内容だけでなく記入の仕方や体裁、表現方法まですべてが評価の対象になります。
少しのミスや不注意が、思わぬマイナス印象を与えることもあるため、基本的なルールとマナーをきちんと押さえておくことが大切です。
以下に、履歴書全体に共通する注意点をまとめました。提出前の最終チェックにもぜひ活用してください。
- 使用する書式は企業に合わせて選ぶ(手書き or パソコン入力)
特に指定がない場合は、厚生労働省の標準様式などシンプルなものがおすすめ。 - 黒のボールペンやインクを使用し、消えるペンは避ける
公式文書として扱われるため、記録に残る筆記具を使う。 - 記入日は提出日または作成日を記載し、日付を忘れずに書く
未来日付や空欄にしないよう注意。 - 和暦か西暦かは履歴書全体で統一する
「2020年卒業 → 平成入社」など表記が混ざるのはNG。 - 空欄をできるだけ作らない
「特にありません」や「なし」と記載してでも、未記入を避けるのが基本。 - 略称や俗称ではなく、すべて正式名称で記載する
例:「1級施工管理」→「一級建築施工管理技士」 - 履歴書と職務経歴書の整合性に注意する
記載内容に矛盾がないか、職歴の年月・社名などは必ず一致させる。 - 手書きの場合は読みやすい字で、丁寧に書く
字の上手さよりも、丁寧に書かれているかが評価される。 - 印刷する際は白のA4サイズ用紙で統一し、両面印刷は避ける
一般的には片面印刷が望ましい。 - 封筒には「履歴書在中」と明記し、折らずに提出するのが基本
クリアファイルに入れて提出すると丁寧な印象に。
履歴書は「自分の分身」と言われるほど、採用担当者にとっては大切な判断材料です。内容だけでなく、見た目・表記・丁寧さのすべてが「仕事への向き合い方」そのものとして評価されることを意識し、細部まで気を配って作成しましょう。
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ここまで読んで、「履歴書って思った以上に気をつけることが多いな…」と感じた方もいるかもしれません。日付や書式の統一、資格の正式名称、写真の貼り方、空欄の扱いまで、細かいポイントがたくさんあって、慣れていないと難しい部分もあると思います。
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建築士の履歴書に関するよくある質問
履歴書は手書きのほうがいいですか?
- 履歴書と同じくらい重要な「職務経歴書」の書き方は?
- 職務経歴書は書式自由のため、これまでどの会社でどんな役割を担い、何を考えて行動してきたかを具体的に伝えることが重要です。業務内容だけでなく、工夫点や成果、意欲が伝わる構成を意識しましょう。
- 勉強中、取得予定の場合は?
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- 記載するべき資格、しなくてもよい資格は?
- 業務や業界に関係し、採用時の評価につながる資格は積極的に記載しましょう。一方、40代以降で業界資格が充実している場合、関連性の低い資格は省略しても問題ありません。年齢・経験に応じた取捨選択が大切です。






