大林組の年収は1,140万円|年代・役職・職種別に丸わかり!

大林組 年収のサムネイル

株式会社大林組
OBAYASHI CORPORATION

平均年収
1,140万円
2025年3月期
平均年齢
42.4歳
2024年3月期
平均残業時間
26.2時間
2024年度
離職率
1.8%
2024年度
有給休暇取得率
68.4%
2024年度
中途採用比率
32%
2024年度

大林組の平均年収は1,140万円

大林組の2020年から2024年までの平均年収と平均年齢

大林組の平均年収は1,140万4,238円です。平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は16.4年と、定着率が長く長期的に働ける職場なのが魅力です。
2020年から2024年の平均年収の推移は年々上がっており、賃上げ・賞与水準の改善が進んでいることが分かります。2020年と比較して約100万円向上してます。

スーパーゼネコン5社の年収ランキングで比較

スーパーゼネコンの平均年収・年齢の表(2025年版)

スーパーゼネコン5社の平均年収を比較すると、大林組が1,140万円で2位です。平均年収は3位の竹中工務店とは30万円、5位の清水建設とは135万円の差があり、スーパーゼネコンの中でも給与水準の高さが際立っています

また、竹中工務店(44.4歳)や清水建設(43.7歳)とほぼ同等の平均年齢でありながら、年収では100万円以上の差をつけているので、同じキャリアの長さで働くなら、大林組はトップクラスの給与・年収を得られる環境と言えます。

順位企業名平均年収平均年齢大林との差額
1位鹿島建設1,184万円44.1歳+44万円
2位大林組1,140万円42.4歳
3位大成建設1,058万円42.4歳−82万円
4位竹中工務店1,032万円44.4歳−108万円
5位清水建設1,011万円43.7歳−129万円

スーパーゼネコンの平均年収・平均年齢のランキング(出典:各社公式IRより)

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建設企業の規模別年収比較

建設企業の規模別年収比較ピラミッド
企業区分平均年収
スーパーゼネコン900万〜1,200万円
中堅ゼネコン700万〜900万円
サブコン500万〜700万円
地場ゼネコン400万〜600万円

大林組の平均年収1,140万円は、スーパーゼネコンの中でも最上位に位置します。中堅ゼネコンと比較すると300万〜500万円、地場ゼネコンとは600万円以上の差がつく計算です。

所属する企業によって生涯年収は大きく変わります。仮に30年間勤務した場合、地場ゼネコンとの年収差は累計で1億円以上になる可能性もあります。

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大林組の年代別年収

大林組平均年収・年代の表(2025年版)
年代平均年収年収レンジ
20代620万円550〜750万円
30代880万円1,000〜1,250万円
40代1,150万円1,300〜1,600万円
50代以上1,400万円1,300〜1,700万円

20代:新卒・役職なし|550〜750万円

大林組の大卒総合職の初任給は月額28万円前後。賞与(年間約6〜7ヶ月分)・残業代・現場手当を含め、入社1年目で年収550万円台後半に到達します。20代後半で資格手当(一級建築士・施工管理技士など)や昇給が加わり、800万円前後まで伸びるケースも。

30代:課長代理|800〜1,000万円

大林組は30歳前後で主任、30代半ばで係長に昇進するのが標準的です。係長クラスは管理職手前のため残業代がフル支給され、現場手当も上乗せされます。首都圏の大規模現場担当なら、30代前半で1,000万円に届くケースも珍しくありません。

40代:課長・次長|950〜1,350万円

30代後半〜40歳前後で課長(工事長)に昇進します。課長から管理職扱いとなり、残業代の代わりに役職手当が支給されます。業績連動賞与の比率も高まり、30代のうちに年収1,000万円超えを達成し、40代ではさらに安定した高水準となります。

50代の年収目安

40代後半〜50代で部長・統括所長クラスが中心です。現場所長として大型プロジェクトを統括するポジションでは年収1,500万円以上も視野に入ります。支店長クラスや執行役員(2,000万円超)昇進すれば、さらに上の水準となります。

その資格と経験、他の会社ならもっと高く評価されるかもしれません。
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大林組への中途入社・転職で年収はどれくらい上がる?

大林組への転職難易度は高めですが、即戦力となる経験者には積極的に門戸が開かれています。

2024年度の中途採用比率は約21.4%(5人に1人がキャリア入社)となっており、多様なバックグラウンドを持つ中途入社者が活躍できる環境です。

地場ゼネコンや中堅ゼネコンからの転職であれば、年収200万〜300万円アップも十分に現実的です。
例として、現年収500万円の30歳・施工管理職が大林組に転職した場合、残業代の全額支給や賞与水準の違いにより、入社時点で年収700〜800万円(200万円以上アップ)40歳時点では1,100万円以上が見込めます。

建築施工管理・現場監督の年収目安

大林組の建築施工管理職(中途採用)には、転勤のある「全国型(総合職)」と、勤務地を限定できる「拠点型(総合職)」の2つの区分があります。

① 全国型(総合職)の年収目安

年齢学歴年収目安
30歳大卒700〜800万円
40歳大卒1,000〜1,150万円

大林組の全国型社員は、月給28万円以上からスタートし、経験・年齢に応じて優遇されます。特に30代以降の伸びが大きく、係長クラスで年収1,000万円に迫ります。賞与は年2回(6月・12月)で、直近の実績では約7ヶ月分が支給されています。福利厚生(借上社宅、帰省旅費、別居手当など)も業界トップクラスです。

② 拠点型(地域限定・総合職)の年収目安

年齢学歴年収目安備考
30歳大卒600〜680万円地域係数を乗じた額
40歳大卒800〜950万円管理職・役職手当込

大林組の「拠点型」は、給与水準が全国型の80〜90%程度(地域係数による)となりますが、それでも地場ゼネコンの水準を大きく上回ります。
最大のメリットは、原則として転居を伴う転勤がない点です。東京・大阪などの希望エリアに根を下ろして働きながら、スーパーゼネコンの技術と待遇を享受できるため、U・Iターン希望者に非常に人気があります。

全国型と拠点型(地域限定)の比較

項目全国型(総合職)拠点型(総合職)
雇用形態正社員正社員
月給28万円以上25万円以上
30歳年収750万円前後640万円前後
40歳年収1,100万円前後880万円前後
勤務地全国・海外エリア限定
賞与年2回(高水準)年2回(係数あり)
福利厚生社宅・手当完備社宅等は規定による

鹿島建設など他社では、地域限定職を「契約社員」として募集するケースがありますが、大林組は「地域限定でも正社員」です。雇用期間の定めがなく、退職金制度や昇進のチャンスも保証されているため、「地元で働きたいが、契約社員は不安」という方にとって大林組は最適な選択肢となります。

意匠設計・設備設計職の年収目安

大林組の設計職(意匠・構造・設備)の給与テーブルは、基本的に施工管理職(総合職)と同じです。ただし、現場常駐ではないため「現場手当」がつかない分、総支給額に若干の差が出ます。

年齢学歴年収目安
30歳大卒・院卒約700〜800万円
40歳大卒・院卒約1,000〜1,150万円

大林組は「設計施工(デザインビルド)」案件に強く、設計部門の社内プレゼンスが高いのが特徴です。一級建築士資格は必須級であり、入社後に取得をサポートする体制も整っています。

事務系総合職(営業・管理)の年収目安

大林組の事務系社員(営業・総務・経理・人事など)も、給与水準は技術系総合職と同一のテーブルが適用されます。

事務職の年収は、30代で650万〜850万円、管理職(課長)になれば1,100万円以上が目安となります。技術職のような「現場手当」や「激務による残業代」がないため、20代〜30代のうちは施工管理職より見劣りしますが、他業界の事務職と比較すれば圧倒的な高水準であり、安定して長く働ける環境が整っています。

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大林組の役職別年収

大林組の役職別の年収グラフ(役職なし・主任・係長・課長・現場所長・部長・執行役員)

大林組は年功序列の傾向が比較的強く、勤続年数に応じて着実に昇給・昇進していく給与体系です。
役職に就くと基本給に加えて役職手当が加算されるため、年収が大きく上がります。

役職年収目安年齢目安備考
役職なし550〜800万円22〜28歳入社〜数年目。基本給+賞与+残業代(全額)
主任・係長850〜1,100万円28〜35歳現場の中核。管理職手前のため残業代が付き、最も手取りが増える時期。
課長・工事長1,150〜1,350万円35〜42歳管理職。残業代なし→高額な役職手当へ移行。
次長・副部長1,250〜1,450万円40〜48歳部長補佐、大規模プロジェクトのNo.2クラス。
部長1,450〜1,650万円45〜55歳部門統括。業績評価による賞与の振れ幅が大きい。
現場所長1,400〜1,800万円40〜55歳現場トップ。所長手当等が厚く、本社の部長より稼ぐケースも多数。
支店長1,800〜2,300万円50歳〜支店経営責任者。
執行役員2,500〜4,500万円55歳〜経営層。報酬は業績連動。
社長約1億2,600万円有価証券報告書に基づく役員報酬(実績)

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大林組の年収が高い2つの理由

大林組の年収が建設企業の中でもトップクラスである理由は、主に2点あります。

地図に残る「難易度の高いプロジェクト」への技術力

大林組の仕事は、単なる施工ではありません。世界一の高さや、前例のない構造物に挑み、数千億円規模の予算と工期を管理する「プロジェクト完遂能力」が評価されています。

「技術の大林」として知られる同社は、自立式電波塔として世界一の「東京スカイツリー」、開閉式屋根を持つボールパーク「エスコンフィールドHOKKAIDO」、そして現在進行中の「2025年大阪・関西万博」など、歴史に残るランドマークを数多く手がけています。こうした高難度の案件を任せられる技術者への報酬は必然的に高くなります。

加えて、建設業界全体で「2024年問題」や人手不足が深刻化する中、大林組は即戦力となる優秀な施工管理者の確保に全力を注いでいます。「業界最高水準の待遇を用意してでも、現場を任せられる人材を囲い込む」という経営判断が、1,140万円という平均年収に表れています。

海外事業と開発事業による「稼ぐ力」の強化

もう一つの理由は、建設請負以外の収益の柱が太く、利益還元が進んでいることです。

直近の決算でも、国内建設事業の採算改善に加え、不動産開発事業や再生可能エネルギー事業が収益を底上げしています。特に大林組は「営業利益の最高益更新」を目標に掲げ、コスト管理と生産性向上(DX)を徹底しており、生み出された利益を原資としてベースアップや賞与増額を実施しています。

特筆すべきは海外展開の成功です。北米やアジアの現地企業(Webcor社など)をM&Aでグループ化し、2024年3月期の海外売上高比率は約26%に達しています。人口減少で縮小する国内市場に依存せず、成長する海外市場で外貨を稼ぐ強固なポートフォリオが、安定した高年収を支える土台となっています。

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大林組の転職難易度と選考情報

結論から言うと、大林組への転職難易度は高めです。スーパーゼネコンはブランド力・給与水準ともにトップクラスであり、優秀な人材が求められている・集まります。

ただし、即戦力となる経験者には積極的に門戸が開かれているのも事実です。2024年度の中途採用比率は約21.4%と年々増加傾向にあり、新卒一辺倒だった文化から、多様な経験を持つ中途入社者が活躍できる環境へと変化しています

企業名中途採用比率平均年収特徴・採用傾向
鹿島建設61.4%約1,160万円2024年度に急増。経験者採用枠が過去最大級に拡大中。
清水建設36.0%約1,012万円施工管理の即戦力を通年募集。中途入社者へのサポートが手厚い。
大成建設28.0%約1,010万円以前の20%台から大幅増。資格保有者の優遇採用を強化。
大林組21.4%約1,140万円比率は他社より低いが、1人あたりの年収水準が極めて高い。
竹中工務店18.9%約1,020万円建築の竹中としてこだわりが強いが、近年はキャリア採用枠を新設。

大林組の求める人物像

  • 「誠実さ」と「技術への情熱」を持つ人材 大林組の社風である「誠実」を体現し、モノづくりに対して妥協せず、顧客の期待を超える価値を提供できるプロフェッショナルが求められています。
  • 変革を恐れず挑戦する人材 ブランドビジョン「MAKE BEYOND つくるを拓く」を掲げている通り、既存の枠にとらわれず、DXや新領域へ主体的に挑戦できる人材を重視しています。
  • チームをまとめる「人間力」のある人材 巨大プロジェクトを動かすのは「人」です。協力会社や職人さんをリスペクトし、現場を円滑に運営できるコミュニケーション能力・人間力が不可欠です。

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選考フローと期間

大林組の中途採用の選考プロセスは、おおむね以下の流れです。

  1. 書類選考(履歴書・職務経歴書・工事経歴書)
  2. 適性検査(SPI等)
  3. 面接(2〜3回)
  4. 内定

選考期間は約1ヶ月〜1.5ヶ月が目安ですが、ポジションや時期によっては早まるケースもあります。

面接官は人事部と現場統括クラス(工事長・部課長)の両方が担当します。人事的な質問だけでなく、具体的な施工実績や「トラブル時にどう対応したか」といった現場対応力を深掘りされる傾向があります。

面接は圧迫感はなく、非常に紳士的でフランクな雰囲気で行われることが多いようです。面接経験者の口コミでは「関西発祥の企業らしく、話しやすい雰囲気だった」「経歴の粗探しではなく、良いところを引き出そうとしてくれた」という声が多く聞かれます。

技術力・経験はもちろん重要ですが、「この人と一緒に現場を回したいか」という点も見られています。自分の強みやアピールポイントをしっかり整理し、自信を持って臨みましょう

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大林組の学歴別の年収

高卒の年収

大林組の高卒採用(中途)は、主に技能職や、契約社員の施工管理職としてスタートするケースが一般的です。

年齢年収目安備考
20代前半350〜450万円技能職・初任給+賞与+残業代
30歳450〜550万円契約社員施工管理なら550万円程度
40歳600〜750万円正社員登用後はさらに伸びる

高卒で施工管理職を目指す場合、まず契約社員として入社し、現場経験を積みながら「1級建築(土木)施工管理技士」を取得して正社員登用を狙うルートが王道です。正社員登用後は大卒総合職と同等の給与テーブルが適用されるため、資格取得が年収アップの鍵となります。

大卒(総合職)・院卒の年収

大林組の総合職は、学歴による初任給差が設けられています。2024年のベースアップにより、業界最高水準の初任給となりました。

学歴月給(2024年実績)年収目安(1年目)
大卒280,000円500〜560万円
修士了300,000円550〜610万円
博士了340,000円620〜680万円

入社後の昇給・昇進スピードは学歴よりも現場での実績・資格取得・評価で決まります。院卒は初任給で月額2万円のアドバンテージがありますが、30代以降の昇進スピードに学歴による優遇はなく、実力次第で課長以上では同等水準となるのが一般的です。

新卒の年収

大林組の新卒1年目の年収は、大卒で500〜560万円、院卒で550〜610万円が目安です。内訳は以下の通りです。

項目金額(大卒)備考
基本給月28万円×12ヶ月=336万円2024年実績
賞与約140万円年2回(業績連動)
残業代約60〜90万円月30時間程度を想定
現場手当約30万円配属先による
合計約566万円

新卒1年目から500万円台後半に届くのは、スーパーゼネコンならではの水準です。地場ゼネコンの新卒年収(300〜400万円)と比較すると、入社時点で150〜200万円の差がつきます。

大林組の年収に関するよくある質問(Q&A)

地域限定職(拠点型)だと年収は下がりますか?
全国型総合職に比べると、目安として1〜2割程度下がります。しかし、転勤がないメリットは大きく、それでも地場ゼネコンより高水準であるケースがほとんどです。
事務職や機電職、設備職の年収体系は?
基本的な賃金テーブルは建築・土木職と同じです。ただし、現場手当の有無や残業時間の差により、施工管理職の方が総支給額は高くなる傾向にあります。
子会社の年収は本体と比べてどうですか?
大林道路や大林組不動産などのグループ会社は、本体の7〜8割程度の水準となります。それでも安定性は抜群であり、あえて子会社を狙うのも一つの戦略です。

※ 免責事項

本記事の情報は、大林組の公式ウェブサイトで公開されている情報(2025年1月時点)、国土交通省のデータ、およびその他の情報源を基に執筆しています。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、情報の正確性を保証するものではありません。また、本記事における推測や考察は、公開情報に基づく筆者独自の見解であり、大林組の公式見解ではありません。本記事の内容はあくまで参考情報としてご利用ください。

【参照・出典】
株式会社大林組 公式企業サイト / 採用情報
株式会社大林組 第120期 有価証券報告書(2024年3月期)
株式会社大林組 統合報告書(Obayashi Report 2024)
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」