この記事では、人材紹介会社向けの送客サービス「求職者送客ナビ」の評判を、公開されている料金と導入実績から検証します。第三者の口コミがほとんど存在しない現状と、月額3万円という価格が自社にとって得になる条件を整理しました。
求職者送客ナビとは|運営会社と送客の仕組み
求職者送客ナビは、人材紹介会社が自社で求職者を集める代わりに、送客元から面談できる求職者を受け取るサービスです。求人広告への出稿やスカウト送信といった集客業務を外部に預け、キャリアアドバイザーは面談と推薦に集中する、という分業を前提にしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | PISTEC株式会社 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 30,000円(税抜) |
| 成果報酬 | 採用決定時 50,000円(税抜) |
| 契約期間 | 12ヶ月または24ヶ月 |
| 対象年齢 | 20〜34歳 |
| 導入社数 | 約6ヶ月で250社(公式発表) |
PISTEC株式会社が運営する人材紹介会社向けのサービス
提供元は大阪に本社を置くPISTEC株式会社です。サービスがリリースされたのは2024年で、公式サイトでは約6ヶ月で250社が導入したと公表されています。
比較サイトのITreviewでは「人材紹介管理システム」のカテゴリに登録されており、PORTERSやMatchinGoodといった業務管理システムと同じ棚に並んでいます。ただし実態は管理システムではなく、母集団そのものを供給するサービスです。この分類のズレが、後述する「口コミが見つからない」問題の一因にもなっています。
送客されるのは20〜34歳・未経験層が中心
公式サイトが公開している求職者属性は、年齢が20〜34歳、経験は未経験層が中心です。職種の内訳としては次の4つの割合が多いとされています。
- 営業
- エンジニア
- 事務職
- 接客販売
ここは相性がはっきり分かれるポイントです。第二新卒や20代未経験を扱う会社であれば母集団はそのまま使えますが、経験者やハイクラスを主戦場にしている会社だと、送られてくる求職者と自社求人が噛み合いません。エリアの内訳は公開されていないため、地方に拠点を置く会社は契約前に確認が必要です。
契約から送客開始までの4ステップ
- 契約(利用規約への同意まですべてオンラインで完結)
- ヒアリング(保有求人や求める人物像などの企業情報を共有)
- 運用準備(アカウント開設)
- 利用開始(メール通知で求職者情報が開示され、面談参加を希望する形式)
4番目の「メール通知を受けて希望を出す」という形式には注意が必要です。届いた求職者情報に対して手を挙げる方式である以上、通知を見て動くまでの速さがそのまま面談の獲得数に跳ね返ります。
求職者向けサービス「求職者NAVi」との混同に注意
「求職者送客ナビ 評判」で検索すると、検索結果に「求職者NAVi」という別サービスの口コミ記事が混ざります。名前は似ていますが、求職者NAViは転職者本人が登録して使うサービスで、読者も目的も別物です。
「担当者が親身だった」「未経験でも安心できた」といった転職者目線の口コミを見かけたら、それは求職者送客ナビの評価ではありません。運営会社がPISTEC株式会社かどうかで判別できます。
求職者送客ナビの評判・口コミが見つからない理由
2026年7月時点で、求職者送客ナビについて導入企業が書いた第三者の口コミは、ほぼ見つかりません。良い評判も悪い評判も出てこない状態です。
第三者レビューサイトの掲載件数はゼロ
法人向けサービスの評判を調べるときの定番であるITreviewには、求職者送客ナビの製品ページ自体は存在します。ただしレビュー件数は0件で、ページには「評価対象レビューが0件のため点数が反映されておりません」と表示されている状態です。つまり評価スコアも存在しません。
検索で出てくる「評判」記事の中身は公式情報の要約
検索上位に並ぶ紹介記事を読み比べると、書かれている内容はほぼ共通しています。
- 公式サイトに載っている料金と特徴の要約
- サービス提供元が運営するメディアの記事
- 前述の「求職者NAVi」と取り違えた転職者向けの口コミ
デメリットや注意点の記述がある記事もありますが、その多くは求職者送客ナビ固有の話ではなく、送客サービス全般に共通する一般論です。導入企業の実名が出た体験談は、現時点では確認できません。
口コミがない段階で判断材料になるもの
リリースから日が浅いサービスに口コミを求めても出てきません。代わりにできるのは、公式が出している数字を自社の事業数値に当てはめて検算することです。具体的には次の3つを確かめます。
- 月額を面談1件あたりの単価に換算すると、他の課金形態と比べて安いのか
- 契約期間の縛りを含めた総支払額はいくらになるのか
- 送られてくる求職者の属性が、自社の保有求人で決まる層なのか
この3つは口コミがなくても自社だけで計算できます。順番に見ていきます。
料金プランを人材紹介の経済性で検算する
初期費用0円・月額3万円・成果報酬5万円の内訳
公式サイトに掲載されている現行の料金は、初期費用0円、月額30,000円(税抜)、採用決定時の成果報酬50,000円(税抜)です。月額の範囲で面談件数に上限はありません。
ひとつ補足があります。2024年のリリース時点では初期費用30,000円・最低6ヶ月契約という条件でしたが、現在は初期費用が無料になった一方で契約期間は12ヶ月または24ヶ月に長期化しています。古い紹介記事を読んで「6ヶ月契約」と思い込んだまま商談に臨むと、前提が食い違います。
面談単価に直すと月何件で元が取れるのか
定額制の損得は、月額を面談件数で割った実質単価で判断します。送客サービスの成果報酬型は送客1件あたり1万円前後、面談実施1件あたりだと数万円が相場で、たとえば面談1件2万円からという料金設定のサービスもあります。この水準を基準に、月額3万円を面談件数で割ってみます。
| 月間の面談実施数 | 面談1件あたりの実質単価 | 面談課金型(2万円)との比較 |
|---|---|---|
| 1件 | 30,000円 | 割高 |
| 2件 | 15,000円 | やや割安 |
| 5件 | 6,000円 | 割安 |
| 20件 | 1,500円 | 大幅に割安 |
金額だけを見れば、月2件の面談が入った時点で面談課金型と並びます。損益分岐点そのものは低い設定です。公式サイトの導入事例では「キャリアアドバイザー1名あたり毎日3〜5回の面談」という数字が紹介されており、それが実現するなら実質単価は数百円台まで下がります。
ただしこの計算には、決まるかどうかが一切入っていません。安さの評価はここで終わらせてはいけません。
契約期間12〜24ヶ月が意味する固定費のコミット
月額3万円という金額は単体では小さく見えますが、契約期間を掛けると意味が変わります。
| 契約期間 | 月額の総額(成果報酬を除く) |
|---|---|
| 12ヶ月 | 360,000円 |
| 24ヶ月 | 720,000円 |
集客費を変動費から固定費に置き換えられるのは、送客サービスを固定額で使う最大の利点です。求人広告のように出稿額が読めない状態から抜け出せます。裏を返せば、求職者が自社求人と噛み合わなかった月も、面談が組めなかった月も、同じ金額が出ていくということでもあります。
成果報酬5万円のほうは、人材紹介の手数料相場が理論年収の30〜35%であることを踏まえれば軽い水準です。年収400万円の決定で120〜140万円の手数料が入る事業構造の中で、送客元への支払いが5万円で収まる計算になります。決まりさえすれば、料金は問題になりません。
契約前に確認すべき3つのリスク
月額の安さより高くつくのはCAの面談工数
定額制で面談し放題という設計を、コスト面だけで評価すると判断を誤ります。面談は無料ではないからです。
キャリアアドバイザー1名が面談1件にかける時間は、事前の情報確認から面談本番、記録と求人選定までを含めれば1〜2時間が目安になります。月10件の面談を組めば10〜20時間。この時間に人件費を掛けたとき、月額30,000円を上回るかどうかは、多くの会社で計算するまでもありません。
- 月額は面談件数が増えるほど安くなるが、工数は面談件数に比例して増える
- 決まらない面談が増えるほど、実質的な獲得コストは月額と逆方向に動く
- 面談し放題の価値は「面談数」ではなく「推薦に進めた数」で測る必要がある
送客サービスの導入で失敗する会社は、たいてい料金で失敗していません。面談枠は埋まったのに推薦が増えなかったという形で、静かに人件費を削られていきます。契約前に確認すべきは月額ではなく、送られてくる求職者のうち何割が推薦まで進む見込みなのかという点です。
未経験・20代中心の母集団が自社求人と噛み合うか
送客される求職者は20〜34歳の未経験層が中心です。この属性はサービスの弱点ではなく、明確に狙って絞り込まれた設計です。問題になるのは、自社の保有求人がその層を受け入れられるかどうかだけです。
未経験可の求人を常時20件以上持っている会社なら、送客された人数がそのまま推薦数に変わります。逆に求人票の応募要件に「実務経験3年以上」が並んでいる会社では、面談は成立しても紹介できる求人が出てきません。契約前に、自社求人のうち未経験可が何件あるかを数えてください。
同じ求職者が競合にも送客される前提で動けるか
送客サービスは構造上、同じ求職者が複数の人材紹介会社に渡ります。求職者送客ナビも、メール通知を受けた企業が面談参加を希望する形式である以上、他社と同じ求職者に手を挙げている場面は当然発生します。
ここで効いてくるのが初動の速さです。通知から連絡までの時間、面談日程を提示するまでの速度、面談後に求人を出すまでのリードタイム。この3つが競合より遅い会社は、費用を払って母集団を得ても先に動いた会社に決定を持っていかれます。運用する担当者と対応ルールを先に決めてから契約したほうが安全です。
求職者送客ナビが向く会社・向かない会社
ここまでの検算をもとに、相性を整理します。
向いているのは未経験求人を数多く抱える会社
- 20代未経験・第二新卒向けの求人を常時抱えている
- キャリアアドバイザーの面談枠が空いていて、埋めれば売上が伸びる状態にある
- 求人広告の出稿費が月によって上下し、集客費の見通しが立っていない
- 通知に対して当日中に反応できる運用体制がある
向かないのは経験者・専門職を扱う会社
- 有資格者や実務経験者に特化していて、未経験可の求人がほとんどない
- キャリアアドバイザーが1〜2名で、面談工数にこれ以上の余裕がない
- 1年以上の固定費を先に確定させることが資金繰り上むずかしい
- 特定エリアに限定して事業を展開している(エリア内訳が非公開のため要確認)
定額制以外の選択肢|完全成果報酬型という考え方
課金形態で送客サービスを3つに分類する
求職者送客サービスは、料金の発生タイミングで大きく3種類に分かれます。どれが優れているかではなく、どのリスクを自社で引き受けるかの違いです。
| 課金形態 | 費用の発生 | 自社が負うリスク |
|---|---|---|
| 月額定額型 | 面談の有無にかかわらず毎月 | 面談が組めない月も費用が出る |
| 面談課金型 | 面談が実施されるたび | 件数が伸びると費用も伸びる |
| 完全成果報酬型 | 送客が発生したときのみ | 送客量を自社で制御しにくい |
求職者送客ナビは1段目の月額定額型です。集客費を固定費に変えたい会社に向く一方、面談が組めない月のリスクを自社で背負う形になります。なお、ここで扱っているのは人材紹介会社が求職者を仕入れるためのサービスです。採用したい企業側が使う採用支援サービスの分類と費用とは立ち位置が異なるので、混同しないよう注意してください。
顕在層をリアルタイムで受け取る形
ここまで見てきたとおり、定額制の弱点は「面談は入るが決まらない」状態に陥ったとき、月額と工数の両方が同時に出ていく点にあります。この構造を避けたい場合の選択肢が、3段目の完全成果報酬型です。
私たちが運営するサクレキも、完全成果報酬型の求職者送客サービスです。転職顕在性の高い求職者をリアルタイムで送客する設計で、固定の月額は発生しません。面談が組めなかった月に費用だけが出ていくことがなく、契約期間で先に固定費を確定させる必要もない形です。
定額制と完全成果報酬型のどちらが自社に合うかは、面談枠がどれだけ空いているかと、未経験可の求人をどれだけ持っているかで変わります。判断に迷う段階であれば、自社の求人構成をお伝えいただければ、どちらの形が噛み合うかを含めてお答えします。
求職者送客ナビの評判を判断するための要点
- 導入企業による第三者の口コミは、現時点ではほぼ存在しない
- 料金は初期費用0円・月額30,000円・成果報酬50,000円で、契約期間は12ヶ月または24ヶ月
- 月2件の面談が入れば、金額面では面談課金型と並ぶ
- 本当のコストは月額ではなく、決まらない面談に使うキャリアアドバイザーの時間
- 20〜34歳の未経験層が中心のため、未経験可の求人数が相性を決める
契約前に数えるべきは、自社の未経験可求人の件数と、空いている面談枠の数です。この2つが揃っていない状態で定額制を選ぶと、固定費だけが12ヶ月分積み上がります。
求職者送客ナビに関するよくある質問
求職者送客ナビの料金はいくらですか?
求職者送客ナビに悪い評判はありますか?
契約期間の途中で解約できますか?
「求職者NAVi」とは別のサービスですか?
運営者情報
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