この記事では、施工管理の人手不足が当たり前と言われる原因と、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率5.58倍でも現場が止まる理由、会社が取れる対策を整理します。
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施工管理の人手不足を示す求人倍率は5.58倍
施工管理の人手不足は、求人を出しても応募が来ない、という形で先に現場へ現れます。見るべき数字は、業界全体の就業者数より、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率です。
施工管理の仕事が広く、代わりがきかない
施工管理は現場のリーダーです。工程・原価・品質・安全に加え、書類作成や発注者・協力会社との折衝まで、一人で抱える現場がまだ残っています。
- 工事計画と工程の組み立て
- 品質と原価の管理
- 作業員の安全と、役所へ出す書類
- 発注者・協力会社との折衝
仕事の範囲が広いほど、欠員を作業員の増員では代わりにできません。残った1人に負荷が集まり、それが次の離職理由になります。
JILPTが整理した2025年度の有効求人倍率(パートを含む常用)は、建築・土木・測量技術者が5.58倍です。職業計1.10倍の5倍を超えており、求人を出せば応募が並ぶ市場ではありません。
| 職業 | 有効求人倍率(2025年度) | 施工管理採用への読み |
|---|---|---|
| 建築・土木・測量技術者 | 5.58倍 | 施工管理の取り合いの目安になる |
| 建設・採掘 | 5.02倍 | 現場の技能職も取り合い |
| 建設躯体工事 | 7.72倍 | 職種によってはさらに高い |
| 土木作業従事者 | 6.21倍 | 土木現場も人が動きにくい |
| 職業計 | 1.10倍 | 比較の基準 |
出典:JILPT「職業別にみた有効求人倍率、平均求人賃金」(ビジネス・レーバー・トレンド 2026年7月号)。厚生労働省「一般職業紹介状況」2025年度分(パートを含む常用)。
建築・土木・測量技術者は求人5件に求職1人
5.58倍は、求職者1人に対して求人が5件を超える状態です。自社の求人媒体の反応が悪いときは、広報の巧拙より先に、そもそも人が足りない市場かどうかを見た方がよいです。
- 同じ条件の求人が近くに並ぶと、応募は分散する
- 1級資格と経験年数を両方必須にすると、残る母集団はさらに薄くなる
- 職業計1.10倍の感覚で選考日数を取ると、内定前に他社へ決まる
倍率が5倍を超える職種では、求人票を増やすだけでは空きは埋まりません。必須要件、選考の速さ、提示年収のうち、どこが他社より遅れているかを、同じ週のうちに洗い出します。
求人は増えても転職者の伸びが追いつかない
リクルートの2024年3月発表(リクルートエージェントの求人データ、2016年を1)では、施工管理の求人は2023年に5.04倍、転職者数は3.84倍です。求人の伸びに、実際に動く人の数が追いついていません。
同じ発表では、未経験可の求人は16.55倍です。経験者だけを待つ会社と、育成を前提に母集団を広げる会社では、応募の厚みが分かれます。ハローワークの5.58倍と、民間エージェント内部の5.04倍は集計が違います。どちらも「出せば埋まる」市場ではない、という読みは同じです。
躯体工事7.72倍と同時に工程が止まる
施工管理だけを採っても、躯体工事7.72倍、土木作業6.21倍の現場は動きません。施工管理の人手不足は、技能職の不足と重なると、工程そのものが止まります。
- 施工管理の求人と、不足している職種の技能者求人を同じ会議で見る
- 倍率の高い職種ほど、必須要件を一段ゆるめる余地を先に決める
- 建設労働需給調査の不足率には施工管理が入らない。施工管理は倍率で見る
国土交通省の建設労働需給調査は、型わく・左官・とび・鉄筋・電工・配管などの技能職が対象です。施工管理(建築・土木・測量技術者)は対象外なので、不足率1%台では施工管理の空きは読めません。
会社の不足感は過不足判断D.I.でも高い
ハローワークの倍率とは別に、事業所が「足りない」と感じているかを見る指標が、厚生労働省の労働経済動向調査です。
労働経済動向調査(令和7年11月)の正社員等労働者過不足判断D.I.は、建設業が+63ポイント、調査産業計は+49ポイントです。不足と答えた事業所が、過剰と答えた事業所を大きく上回っています。
| 時点 | 建設業(正社員等) | 調査産業計 |
|---|---|---|
| 令和6年8月 | +57 | +46 |
| 令和7年11月 | +63 | +49 |
出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年8月)」結果の概要、同調査令和7年11月。
令和6年8月時点でも、建設業の正社員等D.I.は+57で、学術研究・専門技術、医療・福祉に並ぶ不足超過です。同じ調査のパートタイムは建設業+9にとどまり、欠員率は3.6%でした。足りないのはパートではなく、正社員の施工管理です。
D.I.は産業全体の不足感です。施工管理の欠員は、この数字の内側で、配置が組めない現場として出てきます。
需要は戻っているのに人が減っている
国土交通省「建設業を巡る現状と課題」では、建設投資は平成4年度の約84兆円から平成22年度の約42兆円まで落ち、令和4年度は約67兆円の見通しです。就業者はピークの685万人(平成9年)から、日建連の2025年の整理では478万人(ピーク比69.8%)です。
- 投資は半減したあと戻っているが、就業者はピーク比約7割のまま
- 同資料の令和4年は、就業者479万人、技術者37万人、技能者302万人
- 人が減ったあとに工事量が戻ると、残った施工管理に仕事が集中する
出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」(建設投資見通し・許可業者数調査、総務省「労働力調査」)。2025年の478万人は日建連「建設労働」。
業界全体の就業者と年齢構成は、建設業の人手不足の現状でまとめています。この記事では、施工管理側の取り合いに絞って見ます。
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技術者は増えているのに足りない|職人と逆の動き
施工管理の人手不足を「建設業の人数が減っているから」だけで説明すると、数字とずれます。技術者(施工管理など)と職人(技能者)は、人数の動きが逆です。
| 区分 | 令和7年の人数 | 採用市場 |
|---|---|---|
| 技術者(施工管理など) | 41万人(過去20年最多) | 人数は増えても求人倍率5.58倍 |
| 技能者(職人) | 296万人(ピーク比63.8%) | 人数そのものが減っている |
| 就業者全体 | 478万人(ピーク685万人) | 会社の総人数は細っている |
出典:日建連「建設業の現状」建設労働(総務省「労働力調査」、2026年7月更新)。技能者のピークは1997年464万人。
技術者41万人は過去20年最多
日建連の整理では、技術職は2013年を底に増え、2025年は41万人です。供給が増えても倍率が5.58倍なのは、現場に出せる施工管理の需要が、それ以上に増えているためです。
- 人数が増えることと、配置できる人が増えることは同じではない
- 資格と専任が必要な工事ほど、41万人のうち実際に使える人は限られる
- 「技術者が減っている」と説明すると、41万人という事実と矛盾する
上司に説明するなら、「業界全体で技術者が減った」ではなく、人数は増えても取り合いが残っているが正確です。
職人296万人はピークから大きく減っている
日建連の整理では、技能者は296万人です。ピークだった1997年の464万人と比べると63.8%まで減り、300万人を割っています。職人が減ると、工程の調整や手直しの判断が施工管理に集まります。

出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」。図の技能者は令和4年平均302万人。本文の日建連2025年296万人とは年次・集計が異なります。
同じ求人にまとめるとどちらも埋まらない
人数が増えている施工管理と、人数が減っている職人を、1本の「建設業募集」にまとめると、どちらにも響きません。見る基準も、使う手段も違います。

出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」。図は令和4年平均。60歳以上の技能者25.7%、29歳以下11.7%。日建連の2025年は55歳以上約37%、29歳以下約12%です。
- 施工管理:資格者と育成枠を分け、紹介とスカウトを主にする
- 職人:減っている職種ごとに、中途・外国人・協力会社を分ける
- 共通:55歳以上約37%が現場を離れる時期を、採用計画の起点にする
職人側のうち電気工事は、施工管理と同じ一本では埋まりません。電気工事士の人手不足で、求人倍率と第一種・第二種の打ち手を分けて読めます。
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施工管理の人手不足が当たり前と言われる原因
施工管理の人手不足が長く続くのは、人数が足りない一点だけではありません。人が入ってこない、残らない、育てられない、休めない、という状態が同時に起きます。
| 原因 | 現場で起きること | 採用への効き方 |
|---|---|---|
| 若手減・高齢化 | 29歳以下約12%、55歳以上約37%(2025年) | 後継と指導者が同時に薄い |
| 長時間・休日出勤 | 工期と天候で休日が削れる | 応募前に求人票で落ちる |
| 賃金とキャリア | 時間あたりで見劣りしやすい | 内定後に他社へ流れる |
| けが・3Kの印象 | 現場リスクと古い印象が残る | 未経験層が最初から避ける |
| 女性が残りにくい | 更衣室・復帰・巡回の負担 | 技術職の女性は約5万人どまり |
| 育成後回し | 「背中を見て学べ」が通用しない | 1年以内に欠員が再発する |
| アナログと出張 | 書類と転勤が負荷を増やす | 条件を書かない求人は辞退が多い |
若手減少と高齢化が同時に進む
日建連「建設労働」の2025年では、建設業就業者のうち55歳以上は約37%、29歳以下は約12%です。国交省資料の令和4年は、55歳以上35.9%、29歳以下11.7%、60歳以上の技能者は25.7%です。
- 29歳以下は2013年の約51万人を底に、近年は50万人台後半で止まっている
- 中核の30〜49歳は、約238万人から約174万人へ減っている
- 新規学卒の入職は2025年に3.9万人。次の主任・監理の候補が薄い
長時間労働・休日出勤・休暇が取りにくい
施工管理は工程・原価・品質・安全を同時に見ます。天候と協力会社の遅れが重なると、休日を返上して工程を戻す現場がまだ残っています。
日建連が厚生労働省「毎月勤労統計調査」を整理した2025年では、建設業の年間労働時間は調査産業計より約237時間長く、年間出勤日数は235日で、調査産業計より26日多いです。
出典:日建連「建設労働」労働時間・年間出勤日数(厚生労働省「毎月勤労統計調査」、2026年4月更新)。
休みが続く会社かどうかは、施工管理のホワイト企業の見極め方で、週休と離職の数字を並べて確認できます。
2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されています。休日を削って欠員を埋める余地は、法令のうえでも小さくなっています。
時給換算で見劣りする賃金とキャリアの見えにくさ
日建連の整理では、建設業の年間賃金総支給額は2013年以降上がっています。生産労働者の賃金は、全産業に比べて依然として低いです。出勤235日で時間外も長いと、時間あたりの取り分はさらに見劣りします。
資格と現場経験が賃金に乗らない評価だと、将来の上がり幅が見えず、転職の理由になります。建設キャリアアップシステム(CCUS)は技能の見える化の一つですが、施工管理の社内評価まで自動では直りません。
けがのリスクと3Kのイメージ
建設現場には高所作業と重量物が残り、けがのリスクはゼロになりません。日建連の整理では、全産業の労働災害のうち建設業は約30%台です。件数は20年前のおよそ半分まで減っていますが、求職者が最初に見るのは「きつい・汚い・危険」の印象です。
求人票に巡回範囲、夜勤の有無、安全教育の頻度を書かないと、印象だけが残ります。実態より悪いイメージで、応募が止まる会社があります。
女性が現場に残りにくい環境
日建連の2025年整理では、建設業の女性就業者は88万人、比率18.4%で過去最高です。全産業の女性比率45.8%には届きません。技術職の女性は約5万人です。
- 現場の更衣室・トイレが男女で分かれていない
- 出産・育児のあとの現場復帰が、巡回前提のまま残っている
- 女性を1人だけ配属すると、相談先がなく定着しにくい
育成が後回しになり技術が個人に残る
施工管理の判断は、個人の頭の中に残りやすい仕事です。人が足りない現場ほど研修を後回しにし、経験が浅い人を常駐に近い形で出します。
「背中を見て学べ」だけでは基準がなく、成長の速さにばらつきが出ます。指導担当と配属現場を先に決めない育成枠は、欠員の再発につながります。
アナログ作業と出張・転勤の負荷
紙の写真台帳、対面だけの打ち合わせ、現場ごとに違うチャットは、施工管理の時間を削ります。デジタル化は人数を増やさずに、残った人の時間に余裕を作ります。
工事ごとに現場が移るため、出張と転勤も負荷になります。転勤の範囲と単身赴任の有無を求人に書かないと、内定後の辞退が増えます。
高離職が欠員を固定する
入職しても残らなければ、倍率5.58倍の市場で同じ採用を繰り返すことになります。建設業の離職率と高卒の3年以内離職は、建設業の離職率の数字で確認できます。
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配置技術者と残業上限で現場が止まる理由
施工管理が欠けると、進捗の遅れ以前に、配置と労働時間の制約で着工自体が止まります。残った1人に仕事が集まり、その人が上限に触れると、次の現場も止まります。
主任・監理が欠けると着工できない
建設業法第26条により、工事現場には施工の技術上の管理をつかさどる技術者を置く必要があります。元請で下請代金の総額が一定額以上なら、主任技術者に代えて監理技術者が必要です。
| 区分 | 金額(令和7年2月1日以降) | 現場への意味 |
|---|---|---|
| 監理技術者の配置(下請代金の総額) | 5,000万円以上(建築一式は8,000万円以上) | 主任では足りない工事が増える |
| 主任・監理の専任(請負代金) | 4,500万円以上(建築一式は9,000万円以上) | 1人で複数現場を兼任しにくい |
出典:国土交通省「建設業法施行令の一部を改正する政令」(金額要件は令和7年2月1日施行)。
- 1人の退職で、複数現場の配置表が組み直せなくなる
- 応援を出すと、出した側の現場の時間外が上限に近づく
- 受注を断った損失は、求人広告費より先に大きくなる傾向がある
欠員を作業員の増員では代わりにできません。採用担当が上司に出す資料は、応募数より先に、「配置が組めずに止めた工事」の列です。
残った1人の残業では埋められない
2024年4月から、建設業にも時間外労働の上限規制が適用されています。原則は月45時間・年360時間、特別条項でも年720時間、複数月平均80時間、休日労働を含めて月100時間未満です。
| 制約 | 内容 | 現場で起きること |
|---|---|---|
| 時間外上限 | 2024年4月から建設業にも適用 | 書類と検査を残った1人に寄せられない |
| 有効求人倍率 | 2025年度 5.58倍 | 欠員を翌月の応募で埋めにくい |
| 配置義務 | 主任または監理が必要 | 作業員の増員では着工できない |
上限規制の前は、時間で人数不足を吸収できた現場がありました。今は、その吸収が法令のうえでも、残った人の定着のうえでも使えません。
施工管理の人手不足は、人数不足と時間不足が同時に来る形です。
職人が薄い現場ほど施工管理に仕事が寄る
技能者296万人(ピークだった1997年の464万人比63.8%)は、施工管理の仕事量を増やします。職長が薄い班ほど、工程の組み直しと手直しの判断が技術者に集中する傾向があります。
- 55歳以上約37%の職長退職は、施工管理の指示の手間を増やす
- 育成枠の指導担当を決めないと、残った有資格者の残業が増える
- 施工管理だけ採用しても、職人が欠ける班は完成しない
悪循環は次の順で回ります。欠員が出て、残った人の時間外が増え、上限に触れ、着工を見送り、受注が減っても固定費は残ります。採用を止める判断は、この循環を一年延ばします。
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施工管理の人手不足が会社に与える影響
施工管理の空きを「採用が遅いだけ」と捉えると、損失の場所を見誤ります。止まるのは応募数ではなく、指示、受注、残った人の時間です。
指示が回らず品質と工期が削れる
- 現場への指示が遅れ、手戻りと安全の抜けが増える
- 検査と写真の整理が後ろにずれ、引き渡し前に詰まる
- 残った施工管理の判断ミスが、次の欠員理由になる
品質の低下は、施主と元請の評価に残ります。欠員中の工期遅延は、次の入札条件にも響きます。
受注を断ると固定費だけ残る
配置が組めない会社は、取れる工事の数と規模が先に落ちます。大型工事と複数現場の同時進行を見送ると、売上の上限が人の数で決まります。
新しい工種や地域への進出も、施工管理の空きで止まります。人手不足を前提にした受注は、成長の機会を手放すことと同じです。
採用コストが上がり残った人の残業が続く
倍率が5倍を超える職種では、広告費と紹介手数料が同時に上がります。残った人の時間外と、止めた工事の粗利を足すと、媒体の応募単価より先に損失が見えます。
優秀な人ほど、休みが続く会社へ移ります。欠員が続く現場は、採用費だけでなく、残った人の退職リスクも抱えます。
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施工管理の人手不足を埋める対策
求人倍率5.58倍の市場で、去年と同じ求人票を出すと、同じ空きが残ります。動かせるのは、休みと労働時間、必須要件、採用の経路、損失の計算です。埋まらない理由と必須の分け方は、施工管理の採用が難しい理由で、倍率と採用単価まで置けます。
| 打ち手 | 具体 | 見るとよい数字 |
|---|---|---|
| 週休と工期 | 4週8閉所を前提に工期を取る | 直轄は週休2日工事を推進 |
| 残業とデジタル | 書類を現場で終え、上限までの余裕を残す | 2024年4月からの時間外上限 |
| 必須を落とす | 資格と年数の両方必須をやめる | 5.58倍 |
| 求人を割る | 即戦力枠と育成枠を分ける | 技術者41万人でも倍率は下がっていない |
| 外部を分ける | 紹介・派遣・委託の対象業務を分ける | 配置が止まる日数 |
| 損失で予算 | 止めた工事の粗利と手数料を並べる | 受注見送りの件数 |
週休2日と適正工期
国土交通省は直轄工事で週休2日を進めています。令和6年度以降は、月単位の4週8休(現場閉所率28.5%以上)へ移行する方針です。
求人票の「週休2日」が、下請の現場まで続いているかは別です。工期が短い受注を続けると、休日は紙の上だけになります。
残業上限の管理と書類のデジタル化
上限規制のあと、タイムカードの集計だけでは足りません。写真・図面・工程の確認を事務所に戻してやっている時間が、時間外の本体です。
- 現場から最新の図面と写真に届く手順を1つに揃える
- 工程会議を、進捗が見えるツール上の確認に移せるか試す
- 勤怠と36協定の残時間を、配置会議と同じ週に見る
アプリ導入そのものが目的ではありません。残った施工管理の時間外が、どの作業で埋まっているかを先に洗い出します。
女性・若手が残る現場の作り方
更衣室・トイレ、育児からの復帰、巡回と書類の分担を、求人に具体的に書きます。女性技術職が約5万人の市場では、環境を書いた会社に応募が集まります。
- 工事完了後のリフレッシュ休暇と、休日の臨時対応を減らすルール
- パワハラ・セクハラの相談窓口を、現場からも使える形にする
- 施工管理補佐や、書類・写真を担う補助職を置き、有資格者の巡回に余裕を残す
- 女性を1人配属で終わらせず、相談できる人数で現場に出す
若手は、指導担当と最初の現場、資格取得の費用負担が見えない求人を避けます。育成枠は、配属先を決めてから出します。改善した休みと手当は、求人票と自社サイトに同じ文言で出さないと、応募には届きません。
資格と年数の両方必須をやめる
1級資格と長期の現場経験を両方必須にすると、残る母集団は倍率5.58倍のさらに内側です。監理と主任のどちらが必要か、常駐の要否、工種を先に分けます。
- 配置に必要な資格だけを必須にする
- 工種経験は「歓迎」にし、面接で再現してもらう
- 転勤・出張の範囲を先に書き、辞退理由を減らす
即戦力枠と育成枠を分ける
技術者41万人の中にも、今の求人条件では動かない層と、育成すれば配置に乗る層が混在します。1本の求人に両方を書くと、どちらにも響きません。
- 即戦力:資格と工種を短く書き、選考を同じ週のうちに終える
- 育成:指導担当と配属現場を先に決める
- 女性就業者は2025年88万人、比率18.4%(過去最高)。現場巡回と書類の分担を求人に書く
派遣・紹介・外部の使い分け
福利厚生と育成は、効果が出るまでに時間がかかります。進行中の欠員は、紹介と派遣で先に配置を戻します。
欠員を期間で埋める経路は、施工管理の派遣の使い方で確認できます。
正社員の施工管理を紹介で探すときの窓口の違いは、施工管理に強い転職エージェントで確認できます。
紹介で施工管理ばかり集まり、職人が来ないときは、施工管理ばかり紹介される理由も確認できます。
図面作成や写真整理など、中核でない業務は外部に出せます。ノウハウが社内に残らない点は、委託範囲を狭くして防ぎます。
外国人は技能と施工管理で役割が違う
日建連の整理では、建設分野の外国人は2024年10月末で約17.8万人です。技能実習が約10.7万人、特定技能は2024年に3.8万人を超えています。人数の受け皿は技能側に寄っています。
出典:日建連「建設労働」外国人材の受け入れ状況(厚労省「外国人雇用状況」、2025年10月更新)。
施工管理は、発注者や協力会社との日本語の折衝と、配置に必要な資格が先に要ります。即戦力として期待すると、数年の育成が前提になります。
高齢者と障がい者は、配置と事務で役割を分ける
55歳以上約37%の層を、一律に現場から外す必要はありません。経験のある職長・施工管理の再雇用は、若手への技術の受け渡しに使えます。体力と常駐が要る配置は、別枠で採用します。
障がい者雇用は、写真整理、図面の配布、勤怠の集計など、施工管理のデスク側から先に分けられます。現場常駐の代わりにはなりません。残った有資格者の時間外を減らす役割として置きます。
空き現場の損失で予算を取る
倍率が5倍を超える職種では、媒体の応募単価だけを指標にすると採用を止めがちです。止めた工事の粗利、遅延違約、残った施工管理の時間外を、同じ表に載せます。
求職者側が建設全体でどの窓口を見ているかは、建築・建設の転職エージェントの比較で確認できます。
要件に合う施工管理が見つからず、配置が組めない現場があると感じたら、職種ごとに使う手段を先に分けてください。
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建設業界でおすすめの採用支援サービス:ジョブリー建設

- 紹介・掲載・スカウトに加え、使っている求人媒体や紹介会社の運用も代行します
- 技術者は人材紹介とダイレクトスカウト、技能者はスカウトで手段を分ける
- 月間10万人が使う自社サイトへの掲載と、約5万人へのダイレクトスカウト(2026年8月時点/自社調べ)
- 相談は無料。採用方針の整理から、応募対応・面接調整などの実務まで任せられる
ジョブリー建設は、株式会社レクリーが運営する建設業界特化の採用支援サービスです。
自社の紹介・掲載・スカウトに加え、使っている求人媒体や紹介会社の運用も代行します。求人媒体だけでは応募が集まりにくい技術職では、必須資格・現場条件まで整理したうえで候補者を紹介できる点が強みです。
自社で求人広告を出しても、施工管理や有資格者の応募が集まらない会社は少なくありません。施工管理は人材紹介とスカウト、職人はスカウト、という分け方が、欠員が慢性化しやすい職種と相性が良いです。
企業側は「求人を出せば終わり」ではなく、必須資格・担当工種・出張の有無を言語化したうえで相談すると、使う手段の精度が上がります。相談は無料です。採用方針の整理から入る窓口としても、最初の一手に向きやすいサービスです。
| 運営会社 | 株式会社レクリー |
| サービス類型 | 人材紹介、求人掲載、ダイレクトスカウト、外部媒体/紹介会社の運用代行 |
| 料金の目安 | 相談無料。紹介は成功報酬、掲載・スカウトは年間利用料+成功報酬(詳細は要問い合わせ) |
| 得意領域 | 技術者の即戦力採用、技能者へのスカウト、既存媒体の運用 |
| 公式サイト | https://recree.jobree.co.jp/cross-sell |
ジョブリー建設の口コミ・評判

- 40代
- 採用担当(建設)
- 東京
求人を出しても集まらなかった施工管理を、2ヶ月で採用できました。
自社の求人広告だけでは施工管理の応募がほとんど集まらず、欠員が半年近く続いていました。残った担当で現場を回していたので、資格の級や常駐か巡回かを求人票に雑に書いてしまい、来た人とも条件がずれていました。ジョブリー建設の人材紹介に相談し、必須資格・工種・現場条件・年収レンジを先に分けてもらいました。候補者がどこで求人を見切るかまで踏まえた紹介だったので、的外れな面談が減り、2ヶ月ほどで欠員だったポジションを採用できました。 出典:独自調査(2025年10月01日〜2026年04月30日)

- 30代
- 採用担当(設備工事)
- 愛知
職人に求人を見てもらえなかった採用を、掲載とスカウトで動かせました。
技能者は求人を出しても応募が少なく、紹介会社に相談しても「職人は集まりにくい」で止まっていました。応募が来ても、休日や手当の書き方が現場と違っていて、面接まで進みませんでした。ジョブリー建設では、職人は掲載とダイレクトスカウトで直接声をかける形に変えてもらいました。週休と賃金、現場の拘束を求人票で分けて直したあと、返信が動き始めました。職種と現場条件を分けて送れたので、的外れな送信も減っています。 出典:独自調査(2025年10月01日〜2026年04月30日)

- 50代
- 経営(中堅ゼネコン)
- 大阪
兼務のまま、使っている媒体の運用と面接調整まで任せられました。
人事が総務と兼務のため、求人の更新、スカウト送信、紹介会社への共有まで手が回らず、有資格者の採用が後回しになっていました。現場からは人が足りないと催促されるのに、応募対応と面接調整で一日が終わる状態でした。ジョブリー建設に、使っている求人媒体の運用と面接調整を頼んだところ、求人作成・数値確認・紹介会社への進捗共有まで途中で切れずに進みました。採用担当を増やさずに、欠員のフォローが回るようになったのが大きいです。 出典:独自調査(2025年10月01日〜2026年04月30日)
まとめ
施工管理の人手不足|原因と対策
- 建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は2025年度5.58倍(JILPT)。民間では施工管理求人が2016年比5.04倍(リクルート、2023年)
- 技術者41万人は過去20年で最多でも、配置できる人の取り合いが残っている
- 技能者296万人は、ピークだった1997年の464万人比63.8%。求人は職人と分ける
- 原因は若手減・高齢化、長時間、賃金、けがの印象、女性の働きやすさ、育成後回し、アナログ作業、離職の重なり
- 建設業法第26条の配置と、2024年4月の時間外上限が、欠員を着工停止に変える
- 週休とデジタル化、必須要件の分割、紹介・派遣の使い分け、空き現場の損失で予算を取る
求人票を増やすだけでは、5倍を超える市場は動きません。職種ごとに採用計画を分けるところまでが、採用の仕事になります。
ジョブリー建設は建設人材の採用をまとめて支援します。自社の紹介・掲載・スカウトに加え、使っている求人媒体や紹介会社の運用も代行します。相談は無料です。
施工管理の人手不足に関するよくある質問
施工管理の人手不足は当たり前ですか?
施工管理の有効求人倍率はどのくらいですか?
技術者が増えているのに不足するのはなぜですか?
施工管理の人手不足の原因は何ですか?
配置技術者が欠けるとなぜ現場が止まりますか?
2024年の時間外上限は施工管理採用にどう効きますか?
外国人の受入れで施工管理の空きは埋まりますか?
派遣と紹介のどちらから着手しますか?
求人倍率5倍超で応募を増やすには何から変えますか?
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